SOSのモールス信号
SOSのモールス信号は ...---...、つまり短点3回・長点3回・短点3回です。 遭難信号として送るときは、S・O・Sの通常の文字間隔を入れず、9個の要素を一つの連続した符号として送信します。
...---...このパターンは無線だけでなく、音、光、その他の短い信号と長い信号を区別できる方法で伝えられます。SOSは「Save Our Souls」や「Save Our Ship」の正式な略語ではありません。これらは採用後に作られた覚え方です。
SOSは ...---... と ... --- ... のどちら?
国際的な遭難信号は連続した ...---... です。空白を入れた表記は読みやすい一方、厳密には時間配分が異なります。
| 表記 | 間隔 | 意味 |
|---|---|---|
...---... | 9要素の間はすべて1単位 | 一続きのSOS遭難信号 |
... --- ... | S・O・Sの間は3単位 | 欧文の文字列「SOS」を1文字ずつ符号化 |
国際モールス符号ではSが ...、Oが --- です。遭難信号では、この3文字を一つに結合した手続き信号として扱います。
... --- ...SOSの正しい時間配分
ITU-R M.1677-1では、短点を1単位、長点を3単位、同じ文字または結合符号内の間隔を1単位とします。通常の文字間は3単位、語間は7単位です。
| 位置 | 信号 | 長さ |
|---|---|---|
| 1~3 | 短・短・短 | 各1単位 |
| 4~6 | 長・長・長 | 各3単位 |
| 7~9 | 短・短・短 | 各1単位 |
| 各信号の間 | 無音 | 各1単位 |
1組のSOSは合計 23単位です。信号が15単位、8か所の内部間隔が8単位を占めます。1単位を0.2秒にすると約4.6秒です。音で表すと「ト・ト・ト、ツー・ツー・ツー、ト・ト・ト」という一定のリズムになります。
音や光でSOSを送る方法
音で送る
同じ長さの短い音を3回、約3倍の長さの音を3回、短い音を3回出します。一組を終えたら明確に間を空けて繰り返します。短点と長点は音程ではなく、音の継続時間で区別します。
懐中電灯で送る
短く3回、長く3回、再び短く3回点灯し、はっきり休んでから繰り返します。懐中電灯、スマートフォンの画面、制御可能なカメラライトを使えます。運転者や操縦者など、まぶしさが危険につながる相手へ強い光を向けないでください。
壁などをたたいて送る
普通の打撃音は瞬間的なため、長点の長さを表しにくい方法です。短いブザー音やこすり音を短点、約3倍続けた音を長点として使う方が明確です。同じ長さの打音だけでも注意は引けますが、事前の取り決めがなければモールス信号として正確に読まれないことがあります。
緊急時の注意: モールス信号のSOSは予備の手段です。緊急通報、衛星SOS、海上無線、遭難信号発信器など、身元と位置を送れる方法がある場合は、そちらを先に利用してください。
SOSの本当の意味と由来
SOSに正式な語句の展開はありません。...---... は単純で左右対称に近く、混信の中でも識別しやすい符号として選ばれました。短点3個がS、長点3個がOに当たるためSOSと表記されるようになり、英語の説明は後から付けられました。
SOSの歴史
- 1905年: ドイツの無線規則が
...---...を遭難信号に採用しました。 - 1906~1908年: ベルリン国際無線電信会議で国際信号として採択され、1908年7月1日に発効しました。
- 1912年: タイタニック号は旧来のCQDとSOSの両方を送信しました。SOSを発明した船ではありません。
- 1992~1999年: GMDSSの導入により、対象船舶の義務的なモールス聴守は自動・衛星系の警報へ置き換えられました。
現在の海上遠距離警報ではDSC、EPIRB、衛星通信、音声のMaydayが中心です。一方、SOSは光や音しか使えない場合の、よく知られた遭難パターンとして残っています。
SOS・HELP・HELP MEの違い
| 信号・語句 | 符号 | 性質 |
|---|---|---|
| SOS | ...---... | 連続した国際遭難信号 |
| CQD | -.-. --.- -.. | SOS以前のマルコーニ式遭難呼出し |
| Mayday | 音声で送る語 | 国際的な無線電話遭難呼出し |
| HELP | .... . .-.. .--. | 英単語を国際モールスで1文字ずつ符号化 |
| HELP ME | .... . .-.. .--. / -- . | 語間を含む英語の依頼 |
HELPやHELP MEは英語を解読する必要があります。未知の受信者へ遭難を知らせる用途では、言語に依存しにくいSOSの方が認識されやすいのが通常です。
SOSモールス信号のよくある質問
S・O・Sの間に空白は必要ですか?
遭難信号では不要です。9要素の間はすべて1単位です。欧文の普通の文字列としてSOSを送る場合だけ、文字間を3単位にします。
SOSは3回繰り返す必要がありますか?
「3短・3長・3短」は一組の中身です。繰り返すときは9要素を最後まで送り、明確な間を置いて最初から再送します。
SOSは和文モールス信号ですか?
いいえ。SOSは国際モールスの結合された遭難信号です。日本語の「助けて」を送る場合は、読みをカナにして別の割り当てを持つ和文モールス信号を使います。
SOSはもう使われていませんか?
義務的な海上モールス聴守は現代のシステムに置き換わりましたが、光や音による予備の遭難信号としてSOSは今も認識されています。
参考資料
ほかのモールス信号の定型文を見るか、国際モールス信号変換ツールで英字を変換できます。